ハイブリッド

あいまいな組織体系の一つとして挙げられる「ハイブリッド」について考えてみましょう。組織体系を強力にするのはどうすればよいか考えたときを、ユーザーが簡単に理解できるシンプルなメンタルモデルを提示できるかどうかにかかってきます。特定のユーザー向けの情報や、トピック別に組織化された情報はユーザーが簡単に理解できます。そして、かなり小さくて純粋な組織体系が、完全性やユーザビリティを犠牲にすることなく、膨大な量のコンテンツに適用が可能です。ところが、複数の体系を混在させようとした時には、必ずといってよいほど混乱が生じ、ソリューションを見積もることができなくなってしまいます。例えば、特定ユーザー向け、トピック別、メタファベース、タスク指向の、アルファベット順の組織体系が含まれているような場合を想像してみてください。すべてが混在しているため、メンタルモデルを形成することができなくなっています。メンタルモデルができていれば探しているオプションをすぐに見つけられるのに、混在している場合は各メニュー項目を一通り眺めておかなければ見つけられないケースがよくあります。もちろん、ハイブリッド型の組織体系に対する警告にも例外はあります。その場所はどこかというと、ナビゲーションの表層です。多くのWebサイトは、メインページ上とグローバルナビゲーション内でトピックとタスクとをうまく組み合わせています。これは組織構造もそのユーザーも、コンテンツの発見とキータスクの遂行とを優先順位の1番上にあると認識しているという現実を反映しています。これに含まれているのは優先順位の高いタスクだけなので、ソリューションを拡張可能にする必要はありません。膨大な量のコンテンツとタスクを組織化する際にそうした体系が用いられるときにだけ問題が発生します。言い換えると、浅いハイブリッド型の組織体系はよいのですが、深いハイブリッド型の組織体系は良くありません。ところが残念なことに、深いハイブリッド型の組織体系はかなり頻繁に見受けられます。これはメインページに使用する体系を1つに絞り込むのが困難な場合に採用されることが多いからかもしれません。したがって複数の体系のエレメントを押し込もうとした結果、混乱を招くような内容になってしまうことが多くあります。このような場合、複数の体系を1ページで提供する際に、各体系の整合性を維持するように心がけて設計するとよいでしょう。同一ページ上でも体系ごとに提示されていれば、ユーザーのメンタルモデルをサポートする機能は失われません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です